クロスバイクのドロップ化

ちょっと前から通勤用に使っていたクロスバイク(TREK 7.3FX)を長距離走行仕様に変える検討をしてました。
長距離走行時にはマルチポジションの必要性を感じていたので、どうせやるならドロップ化しよっかな~っと。
クロスバイクはVブレーキが多いと思いますが、このブレーキとSTIの相性はなかなか難しく、
色々と手を加えてあげないといけません。まずは完成車です。

「ドロップ化だけじゃないじゃん!」ってな話もありますが、、、。
変更&追加箇所は、以下の通り。
<変更箇所>
・リアスプロケット変更 11-32T → 12-25T
・シート変更 ノーマルサドル → SMP
・ペダル変更
・アヘッド変更 ノーマルアヘッド(110mm、31.8mm) → GIOSアヘッド(90mm、26.0mm)
・ハンドル変更 ノーマルハンドル → 日東ドロップ(420mm、26.0mm)
・ブレーキ変更 ノーマルVブレーキ → TEKTROミニVブレーキ
・シフター変更 ノーマルシフター(3×9S) → STI_Tiagra(3×9S)
・スタンド変更 サイドスタンド → センタースタンド
 
<追加箇所>
・マッドガード(FULLサイズ)追加
・ボントレガー バックラックS追加
・ドリンクホルダー追加
・傘ホルダー上(別部品を改造)、下 追加
・前後点滅ライトと点灯型ライト追加
・携帯ポンプ追加
・MINOURAハンドルマウント増設ステー追加
・SM-CB90 ケーブルアジャスター(前後)追加
・バーエンドタイプのバックミラー追加
 
ちょっとずつ改造してたら、こんなんなりました的なノリです。。。
今回は、ドロップ化するにあたる注意点に絞って書きます。
 
クロスバイクをドロップ化するにはブレーキの問題をよく聞きますよね。
STIでVブレーキは引けないという話は厳密には間違ってて、
引くだけならホイールとのクリアランスをギチギチに設定すれば引けます。
「なんだ、引けるのか!」と誤解を招かないように補足すると、設定した直後は引けますが、
シューが少し削れて減っただけでレバーを握りこんでも、
ハンドル位置まで引ききってしまい効かない状態になります。

そこで登場するのが、ミニVブレーキという訳ですね。
シューが減っても、引き量が少なくて済むのでレバーを引ききらなくて済みます。
本来、これで問題解決となれば良いのですが、これだけでは駄目なんです。。。
ブレーキを引くのに丁度よい位置でワイヤー固定すると、
ホイールとシューのクリアランスが1mmほどになるので
赤○のところが外れなくなって、ホイールが外れなくなるんですよ。。。
 
STIは引き量がレバーブレーキより少ないために起こる問題ですね。
カンパニョーロのエルゴパワーの様にリリースボタンが付いていれば問題ないのですが、
STIのブレーキにはこの機構が付いていません。
 
これを回避するのが、これ。SM-CB90 ケーブルアジャスターです。

これ、優れもので、レバーを開放すると、さっきの赤○のリリースが出来るようになります。
この優れものパーツを前だけではなく、後ろにも。

ドロップハンドルを装着し、ワイヤー類も通すとこんな感じ。

ワイヤー類は、SHIMANOから出てるロードバイク用のワイヤーセットが
ブレーキ用とシフト用とあるので、こちらを利用すると便利です。
それぞれ、2500円くらいするので、ちょっと高価ですが、
必要な物一式入っているので部品が足りないといったことは無くなります。
 
シフト側は、ハンドル形状関係なく同じ手順となりますが、注意点としては
前も後ろもギヤはリリース状態(前は一番軽いギア、後ろは一番重いギア)で
ワイヤーを仮固定し、シフト状況を確認します。
リリース状態じゃなくても出来なくは無いですが、非常にやりにくいです。(苦笑)
 
今回は、これにプラスして、バーテープの下にホームセンターで買って来たスポンジ生地を巻いています。
TREKの7.3FXは、アルミフレームでフォークもアルミなので路面からの振動が半端なくハンドルに伝わってきます。
この微振動、長距離乗ってるとジワジワと効いてくるので対策したかったんですよね。
 
色々改造したので、早速乗り心地を確認すべく大磯の方に走りに行って来ました。

今回は、私が色々部品を持ってたところ、ひょんなところから
TiagraのシフターをGETしたことで話がとんとん拍子に進みましたが
新品の部品を一から全部揃えてドロップ化するのは意外とお金もかかるので躊躇しますよね。
ハンドル、シフター、ミニVブレーキ、ケーブルアジャスター、ワイヤー、バーテープあたりは必須となるので
最低でも4万円くらいはいくのではないでしょうか。。。
中古で安く揃えれれば良いのですが。私はこちらです。。。(苦笑)
 
改造した感想としては、マルチポジションがとれるようになったので、長距離がちょっと楽になると思われます。
バーテープ下のスポンジ生地の威力は半端無いですね。路面からの振動が一切無くなりました。
ただ、ちょっとフワフワ感はあるので、ダンシングの時とかは反対に気持ち悪いです。。。
ジオメトリーはクロスバイクのままですが、逆にホイールベースが長い分、長距離には向くかなと思ってます。
アベレージを無理に上げずチンタラ走るにはすごく良さそう。
リアに装着する「deuter」のパニアバックも友人からもらったので、近い内に旅にも行けそうです。(笑)
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